フレームワーク大全

対話・関係

4つの窓は、自分を知る手がかりになる?

ジョハリの窓Johari window

根拠弱確認日 2026-10-18読むのに約5分出典 6本

説明用の図式で、効果を確かめた研究はごく小規模なものしかない 根拠と限界を読む

自分が知っているかと他人が知っているかで自分を4つの窓に分け、人間関係での気づきを整理する図。

30秒でわかる

何に使うか

チームの関係づくりや研修で、自己開示とフィードバックを通じてお互いの理解を広げるときに使う。

根拠はあるか

弱い。研修の場で説明用に描かれた図式で、効果を確かめた大きな研究は今回確認できた範囲では見つからない。

どう使うか

自己開示とフィードバックによって、自分も他人も知っている「開放の窓」を広げていく。開示するかどうかは本人に任せ、感想ではなく具体的な場面を挙げて伝え合う。

  • ジョハリの窓は、Joseph Luft と Harrington Ingham が1955年に発表したとされる図。UCLA 系の集団研修の場で作られたと Luft は述べている(1969年の著書の孫引き。原会議録は未確認)。1
  • 「自分が知っている/知らない」×「他人が知っている/知らない」で4つの窓に分け、自己開示とフィードバックで「開放の窓」を広げる、という考え方。4
  • 根拠は弱。説明用の図式で、効果を確かめた大きな研究は見つかっていない。
  • よく見る「形容詞を選び合うワーク」は後から作られた方法で、原典の手順かどうかは確認できていない。
  • 「既知の未知・未知の未知」(ラムズフェルド)の元ネタと言われることがあるが、本人は別の人物から聞いたと書いている。由来と言うのは誤り。6
  • 使うなら、開示は本人の任意にし、感想ではなく具体的な場面で伝え合う。

出典

  1. library.psychology.edu/wp-files/uploads/2014/11/essay-one.112614.pdf ↩
  2. doi.org/10.1080/00224545.1983.9713227 ↩
  3. note.com/newbees/n/n6de245d040ec ↩
  4. en.wikipedia.org/wiki/Johari_window ↩
  5. ci.nii.ac.jp/books/search?q=Luft%2C+Joseph ↩
  6. papers.rumsfeld.com/about/page/authors-note ↩

各ページは確認日の時点で開けた資料にもとづきます。根拠の強さの決め方