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マーケティング・顧客

客は、製品でなく何を片づけたくて選ぶ?

ジョブ理論Jobs to Be Done

根拠中〜弱確認日 2026-10-18読むのに約7分出典 11本

筋は通るが、裏付けは提唱者側の事例と自己申告が中心になっている 根拠と限界を読む

客は製品そのものではなく、ある状況で片づけたい用事(ジョブ)のために製品を雇う、と考える枠組み。

30秒でわかる

何に使うか

新しい商品やサービスを考えるときや、客がなぜ乗り換えたかを調べるときに、本当の競合と直すべき点を見つけるのに使う。

根拠はあるか

中〜弱。考え方の筋は通っていて自社で使ったと公表する会社もあるが、有名なミルクシェイクの話は会社名を伏せた事例で、効果を比べた研究は今回確認できた範囲では見つからない。

どう使うか

最近買った人や乗り換えた人に、その日に何があったかを時系列で聞く。商品カテゴリの外にある代替手段も、何もしないことも含めて競合として書き出す。

  • 「客は製品ではなく、ある状況で片づけたい用事(ジョブ)のために製品を雇う」という考え方。Christensen らが2016年の HBR 論文と本で広めた。89
  • 源流は複数ある。Ulwick は1990年から独自に手法(ODI)を作ったと主張し、乗り換えの「4つの力」は Moesta の図。同じ名前でも流派で定義が違う。12
  • 有名なミルクシェイクの話は、会社名を伏せた事例で、数字も語られ方で違う。「実証された話」ではなく「たとえ話」として読むのが正確。1
  • 根拠は中〜弱。効果を比べた研究は見つからず、「成功率86%」は提唱企業の自己申告。2
  • 使うなら、最近買った・乗り換えた人に「その日、何があったか」を時系列で聞き、商品カテゴリ外の代替手段(何もしない、を含む)まで競合として書き出す。
  • 日本でもラクス(楽楽精算)などが自社ブログで活用を公表しているが、成果の数値までは示していない。56

出典

  1. ellisonchair.tamu.edu/files/2020/10/Integrating-Around-the-Job-to-Be-Don ↩
  2. strategyn.com/jobs-to-be-done/ ↩
  3. api.crossref.org/works?query.bibliographic=jobs-to-be-done+theory+critiq ↩
  4. strategyn.com/2013/01/16/market-segmentation-is-soured-by-milkshake-mark ↩
  5. tech-blog.rakus.co.jp/entry/20250728/jobstobedone ↩
  6. note.com/nttrtech/n/nbf811a91fb4d ↩
  7. www.intercom.com/blog/videos/marketing-the-job-to-be-done/ ↩
  8. hbr.org/2016/09/know-your-customers-jobs-to-be-done ↩
  9. www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784596551221 ↩
  10. hbr.org/2005/12/marketing-malpractice-the-cause-and-the-cure ↩
  11. hbr.org/2002/01/turn-customer-input-into-innovation ↩

各ページは確認日の時点で開けた資料にもとづきます。根拠の強さの決め方